引いていく波のかたちを 思い出せないまぶたの裏に沈んでく夕日もまた同じ誰かの優しさに寄りかかったまま足りなすぎる言葉を空に ばらまいて散らばる 砂の中にひときわ輝く あの名前のない感情が またひとつ 生まれた新しい色に染められていく心が 真っ白いページの前で立ち止まる。
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