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どるとるの部屋


[714] 涙のち笑顔
詩人:どるとる [投票][編集]


つかの間の幸せに満面の笑みを浮かべて 悲しみを忘れたふり
それでもまた雨が降り出そうものならば
負けじと涙を降らす

心の底から こんなに悲しいのに
君はなぜ私には違う世界の出来事とかんたんに笑えるのですか?

いつのまにか荒波にもまれすぎて忘れてしまったなくしたらもう戻らない人間の心
そんな笑顔じゃ誰も救えない
僕は僕を諭す
おまえは人間じゃない

夜は涙の雨で全身ずぶ濡れで 朝になったらまた笑顔で泣いていたことなんか昔話とほざいている

いくつもの日々と
その数だけあるいくつもの悲しみ そして喜び
いつまでも感じれると思うな
噛み締めろ
その一瞬を
瞬く間に消えていく
またとない感動を

今 溢れる涙はきっとこの僕に大切なこともう一度はじめから教えてくれる

涙のち笑顔 繰り返すその運命(さだめ)
今日もまた涙に濡れ
悲しみ 忘れたふりで笑う僕がどんな1日の中にも隠れている
記憶のアルバムめくってみればほらそんな僕がいるのさ

沈んでゆく夕陽と
迫りくる夕闇の
絶妙なコントラストが生み出す 光と影のミニシアター
揺れる花
その隣には僕の涙
それを慰めるようにそっと添えた笑顔

自分の悲しみは
自分で癒すしかないのさ
他人が関わるには
きっとあまりにもこの傷は深すぎる

さあ 1日が今日もやっと終わった
あとはただ眠るだけ
夢の中へ逃げ込め
そこでは全てが気楽

ほら意識はやがて宇宙へと飛ぶ
落ちていく沈んでいく 夢の中へ

笑う準備はいい?
泣く準備もいい?
さあ はじまるぞ
涙のち笑顔の大戦争

それまで目覚めずに僕は夢の中で蝶蝶に花と戯れる。

2009/12/16 (Wed)

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