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どるとるの部屋


[7149] 二匹の悪魔
詩人:どるとる [投票][編集]


波の形した 揺らめきに街はゆがんで

疲れ果てた人たちはうなだれて

帰り道を 急ぐ力もなく足取りは重たい

夕暮れが 赤く染めた空を見上げたまま

動かない 体を心が包み込んでる

誰かと競ってるわけじゃないのに

置いていかれてしまいそうで

一人になるとすごく不安になるんだ

だから、この手を握って
たまには 抱きしめてほしいと思う

愛が何かなんていまだわからずじまいだ

でも 思ったよりも愛なんてささやかなものです

まばゆいばかりの光に照らされた朝は

道しるべがなくても歩いて行けそうだ

希望なんて言葉はてんで信じないけど

期待って言葉ならまだ信じられる

希望がなくても期待できる未来であれ

不安になったときは歌を歌って

悲しんでる僕を慰めてみるのさ

それでも悲しいときは夜が慰める

汚れきったような愛でいい
互いを思いあう心さえ 確かなら

悪魔になって 君を汚してあげよう

ほら 何も恐いことなんてない 二人なら行ける

みかんがテーブルの上に2つ

所在なさげに ぽつんと 転がる

僕らは そんな存在だ

いつの間にか 意味さえなくしたように

虚ろな日々を過ごしてる

誰かと競ってるわけじゃないのに

置いていかれてしまいそうで

一人になるとすごく不安になるんだ

だから、この手を握って
たまには 抱きしめてほしいと思う

愛が何かなんていまだわからずじまいだ

でも 思ったよりも愛なんてささやかなものです。

2016/01/06 (Wed)

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