詩人:どるとる | [投票][編集] |
あなたと同じ色に染まって
この世界に生まれ落ちた喜びを知る
はじめて 一人で歩いた日も
はじめて 言葉を話した日も
そばにはかならずあなたがいたよ
産声が きこえるなら
駆け寄って 抱きしめて
大切だと 腕にかかる確かな重さを
かみしめたら愛してると さけぼう
長い夜はあっという間に明けて
朝の光が窓からこぼれる
はじめて 名前を呼んだ日も
はじめて 名前を呼んでくれた日も
大事な場面にはあなたがいたよ
喜んでいるのかな がっかりしてるかな
うまれてはじめて 出会ったのに
はじめてじゃない気がするのは あなただからだ
大げさな意味もなくただそれがそれであるという
あやふやな 答えを抱きしめて
僕はあなたの親になる
あなたは僕の子になる
今日という日から
産声が きこえるなら
駆け寄って 抱きしめて
大切だと 腕にかかる確かな重さを
かみしめたら愛してると さけぼう
その愛のほどをさけぼう 産声にかき消されないように。