言葉はなんでこんなとき役には立たないんだろう目の前にどうしようもなく広がる夜には 勝てそうもないけど頼りなくても握りしめた手は誰かを守るために 強がるだろう涙をそっと 包み込むための手のひらならそれは優しさになって雨のように降るポケットに 忍び込ませた寂しさが今さら僕を素直にする誰かに会いたい ふとそう思う眠れない夜は 少しだけ弱くなる見上げた空に 星を描いて 見るものすべてを愛そうと決めた日にポケットに夢を つめこんで旅に出た。
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