詩人:どるとる | [投票][編集] |
窓の外を流れる景色
やたら揺れるバスに乗って
四月の街並みを なめるように流れる
遠いまなざしで 眺めてる
すぐそばにある 幸せさえも
なんだか遠くにあるようで
不安になる 小さな胸がふるえてる
坂道を 越えて 次の曲がり角まで
ずっとつきまとう思いは
空が見えなくなるほど暗い夜も
変わらないままここにあるから
何処までも高く飛んでみせるよ
今より もっと君に近づけるように
オーバードライブ
夜に沈んだ街並みがかすんだ 眠りを誘うリズム
憧れは憧れのままにしておくよ
夢に溺れるわけにはいかないから
誰かが歌ってた 愛のなんたるかは
今もわからないままだけど
知らないはずの愛をいつの間にか歌ってる
七色に光る 街明かり
星を探して 窓から見上げる空
がら空きの車内を見渡すと
デジタル時計が 9時を指した
いろんなふうに 変わってみせるから
どうか今だけはありふれさせて
「明日は今日とは少しだけ違う
僕が大それたことをするよ」
通り過ぎてくバスの背中
歩き出した 僕は冷えた体を
かばうように さする
坂道を 越えて 次の曲がり角まで
ずっとつきまとう思いは
空が見えなくなるほど暗い夜も
変わらないままここにあるから
何処までも高く飛んでみせるよ
今より もっと君に近づけるように
オーバードライブ。