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どるとるの部屋


[7222] 旅立ちの日に
詩人:どるとる [投票][編集]


君が嫌いと言ったこの世界が
いつかは好きになれますように

毎日不意をついて笑わせてみせるね
覚悟しておいて 手加減はしないよ

出会っては別れる そんなことの繰り返し
さっき昇ったお日さまもはやいものでもう沈むよ

笑顔が似合う君は涙も似合う

旅立ちの日に最後の煙草を吸う

さよならは言わないよ また会える

そんな奇跡を待っていてもいいだろう

東京の街並みは 春になっても寂しげで
花が咲いたことさえ忘れてしまいそうだ

風邪を牽かないようにと送ってくれた手編みのマフラー 心も包み込むほど暖かい

一人暮らしにも慣れたけど たまに泣きたくなる夜がある
そんなときには君の存在がありがたい

今夜は星がきれいだよ 君も見てるかな

離ればなれの思いと思いが重なるとき

届くはずもない手がふれた気がした

そんな夢を今朝見た気がするんだ

時間に追われてお互い
忙しさから抜け出せない
次はいつ会えるだろう
今から楽しみだ
日々 新しい気持ちで生まれ変わる
僕らは少しだって 同じじゃいられない
でも 肝心なところはいたって変わらない

それが うれしいような 悲しいような

笑顔が似合う君は涙も似合う

旅立ちの日に最後の煙草を吸う

さよならは言わないよ また会える

そんな奇跡を待っていてもいいだろう。

2016/01/14 (Thu)

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