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どるとるの部屋


[7249] 夕暮れ色の置き手紙
詩人:どるとる [投票][編集]


空に綴る思いはあの日のさよならを
染めてくれるかな きれいなオレンジ色に

君が残した ひとつひとつを 思いながら
忘れそうになりながら
あわてて思い出す

そんな日々を生きていたら 時間に置き去りにされたよ

君のせいさ どうして こんなたくさんの思い出を残したままで行ってしまったの
思い出は傷痕になる
開いたよ 今日も君を 夢に見るたび

忘れられるわけもないじゃないか
忘れるために 積み重ねた思い出などひとつもないから
これからも 僕は思い出と一緒に生きる

この思い出は 置き手紙のように
僕の心に消えない痛みと 幸せをくれる

優しさと切なさが同居した 君の好きだったあの夕暮れ空のよう

どれだけの言葉を繰り返せば
君への感謝は 伝えられるの?返す人もない

けれど広すぎる 部屋見渡しながら
電気も点けないで暗い部屋に一人君を思い出す

どんなふうに笑えばいいかも 忘れてしまった
幸せって どんな色どんな形だっただろう
作り笑いはすぐに涙になる

眠れない 夜に君の面影を探すよ

忘れられるわけもないじゃないか
忘れるために 積み重ねた思い出などひとつもないから
これからも 僕は思い出と一緒に生きる

この思い出は 置き手紙のように
僕の心に消えない痛みと 幸せをくれる

優しさと切なさが同居した 君の好きだったあの夕暮れ空のよう

君ともう一度 会えたなら どんな言葉を言うだろう
なんて無理なことばかり考えては
今夜も眠れない 長い夜を過ごしてる。

2016/01/16 (Sat)

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