詩人:どるとる | [投票][編集] |
圧倒的な リアリティーを
押しつけるような世界には
ぼんやりとしたままの輪郭がお似合い
誰かさんが 書いたあらすじをたどる
そんな くだらない毎日にバイバイ
地中を抉って突き刺さる ビルの森
東京の街は今日も どこか冷めた顔
愛想笑いの 偽善的な正義を要求
少し歯向かうだけで見限られるなんて
そりゃないよなあって空を仰げば
やがてフェードアウトするアングル
背徳的ボーイミーツガール
言葉の意味も知らずに呟く
薄っぺらいロックンロール
愛さえあればよかったそんな世界は嘘になったの
現在地は絶望の少し手前
かすれた声で歌う満ち欠けする心
内面と外面で使い分けない本音、本心
夢など忘れろって忘れられるくらいなら
最初から夢なんか見ないだろうってさ
大きなため息を吐いたなら行こう
被写体のないレンズから覗く世界へ
目を閉じた 優しい暗闇に 見覚えのある
いつかふれた気がする 柔らかな手触り
真綿のように傷跡を包み込んでく
地中を抉って突き刺さる ビルの森
東京の街は今日も どこか冷めた顔
愛想笑いの 偽善的な正義を要求
少し歯向かうだけで見限られるなんて
そりゃないよなあって空を仰げば
やがてフェードアウトするアングル。