ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > ナイトスイミング

どるとるの部屋


[7307] ナイトスイミング
詩人:どるとる [投票][編集]


宛もなく進む時間のループに
巻き込まれ 気づけば本線の外側へ

体よく並べられた規則などという
辻褄合わせに 付き合わされる

胸元まで手繰り寄せた夜を僕から 引き離すように 夢は覚める

下手くそなクロールも 様になって
案外 うまくやってる ぎこちないけど

息継ぎのたびに合う目を そらしてしまうのはなぜだろうって泳ぐ視線を追う思考

炭酸水の刺激に感じるエクスタシー
どんな愛の中にもある一般論的見解

対象物をとらえる瞳が見る 世界の裏表
つまりは答えの答え

如何なる論理を組み立てて 今あるすべてに意味を持たせる

ありのままの不甲斐なさを さらけ出して
とっておきの傷痕を見せてあげよう

目の前のドアを開けたり閉めたりしながら逃げるイメージを追いかける思考

ああ窓の外の風景を計算
色褪せたベンチにあるドラマ
あの空が持つ歴史

下手くそなクロールも 様になって
案外 うまくやってる ぎこちないけど

息継ぎのたびに合う目を そらしてしまうのはなぜだろうって泳ぐ視線を追う思考。

2016/01/30 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -