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どるとるの部屋


[7332] 真夜中の懺悔
詩人:どるとる [投票][編集]


死にたいなんて 言葉を聞くのも言うのもごめんだ

誰もが生きることに前向きじゃないことを知っている

それでも 生きている僕らは 愚か者でしょうか

星さえない夜に迷って 希望さえ嘘だと思ったとき

自分の悲しみや痛みを 知ってはじめて

他人の抱える傷痕が 見えた気がする

誰もが同じように今を生きている

それでも 見えるのは自分の悲しみだけ

だから見えないお互いを傷痕を

認めあうように 受け入れて

否定しあった きのうを悔いるのさ

眠れない夜には 散歩に出るんだ君と二人で

答えを見つけるための人生じゃない 計算はしないよ

真夜中の懺悔 後悔の数だけ 手にしたなにがしかの強さ

言葉を重ねて ぬくもりだけで 会話をする部屋に

時計の針が 降るように 頭の上で 音を鳴らす

誰もが抱えている悲しみの要因を

ひとつずつ 紐解いて ほどいていこう

夜明けはもうすぐ 朝を運んでくるから

それまではもう少し夢を見よう

それでも 見えるのは自分の悲しみだけ

だから見えないお互いを傷痕を

認めあうように 受け入れて

否定しあった きのうを悔いるのさ。

2016/02/06 (Sat)

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