詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らは いつも背中あわせで生きてる
同じ星の上に生きていても 交わることのない 毎日を生きてる
名前も知らない 人の今日を 思うこともないままで
過ぎてくだけの 寂しそうな背中を 見送る
あの人はどんな 今を抱えているのだろう
あの人はどんな 毎日を生きてるんだろう
それぞれの背中に映る 異なるドラマ
訪ねることもしないままで僕は身勝手に
いろんな 想像してみているんだ
だけど多分そんなことは
その人にしてみりゃ大きなお世話で
だから僕らは いつでもすれ違うだけ
お互いの背中を 突き合わせて
違う生活へと 歩き出す今を生きる人
夜の真ん中で 立ち往生してる 僕は
コンビニ袋 ぶら下げて 星がかざる空に見惚れながら見ていた
背中にも顔があるようで表情があるのさ
笑ってる背中や 泣いている背中
あの人は いいことがあったんだろうとか
あの人は 良くないことがあったんだとか
背中で語るのは どんな話だろう
僕らの背中は いつも無口です だけど
僕の心が泣けば 背中もまた泣くよ
そして心が笑うとき背中もまた笑う
会っても多分僕はあなたに気づかない
何しろお互い知らない関係だから
だけど背負うのはお互い同じものです
何も話すことも 聞くこともないけれど
たまに すがってみたくもなるさ
頼りなさそうに丸まった僕らの背中は
今日も 見えない何かを抱えてる
いざというときは ピシッと姿勢を正して
前を向く 強い背中
それぞれの背中に映る 異なるドラマ
訪ねることもしないままで僕は身勝手に
いろんな 想像してみているんだ
だけど多分そんなことは
その人にしてみりゃ大きなお世話で
だから僕らは いつでもすれ違うだけ
お互いの背中を 突き合わせて
違う生活へと 歩き出す今を生きる人。