喧嘩して しばらく口を利かなかったね君は耐えかねて家を出た 机には 一枚の手紙丁寧な 君の字で さよならとあった僕は一晩中泣いたよくあることだが君がいなくなってからわかった失ってから気づく大切なものに一人で作り食べる飯一人で取り込みたたむ洗濯物一人で観るテレビ一人で迎えた朝一人で眠る夜一人じゃやっぱり寂しいよ挨拶さえも交わす人もいないだから、今度ばかりは僕から先に謝るよ僕はさんざん傷つけて気づいたよこんなにも君を愛していたことに。
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