詩人:どるとる | [投票][編集] |
瞳を覆うくらいの
鮮やかな色で
彩られた
イメージはやがて
現実を目の当たりにしてしまった途端
その色をなくして
消えたんだ
ねえ 見失った幸せの在処を誰か知りませんか? たずね歩く日々に疲れ果てた僕がつくり出した出来損ないの色彩に染まる未来
ああ今、僕は羽ばたいてゆくよ
モノクロの世界へ
色だなんてなくたっていい
やせ我慢だなんて勝手に思えよ
僕だけの空にも星が消えず光ってるのさ
今の僕が孤独だとしても何も悲しくなんてないさ
人間誰しもが最後はひとりきりで死んでゆくだろう
孤独の空を誰もが最後は見るのさ
この悲しみはただひとりきりってだけの小さな問題
ほら カモメが鳴いている
海が近いな
瞳を覆うくらいの
鮮やかな色じゃなくても
目の前にある幸せだけで幸せだ
強がりじゃない
やせ我慢でもない
ほら 笑えてるさ
空 どこまで続く?
どこまで続くとしても僕には関係ないね
そしてまた僕は新しい旅に出る
どこまで歩いても続くのは孤独の空
ただそれだけでも
幸せだ 僕なら
おかまいなく
ひとりで楽しむよ
ゆかいにただゆかいに。