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どるとるの部屋


[7431] 恋の終わり
詩人:どるとる [投票][編集]


通り過ぎていく車窓の風景を
見送るように ただ思い出を 眺めてる

花は咲くだろうか 水さえない場所にも
季節が巡って 何度も同じ色に染まる街

思い出の中に 笑うあなたを 描いてる

二度とは会えない このつかの間の出会いを

花びらに乗せて 静かな恋の終わりに

僕が君に伝えられること
「僕のぶんまで幸せになって下さい」

ガラスに映る ひび割れた心が
寂しそうに 涙で濡れた言葉を呟く

悲しいだけの毎日をそのままにしないで
せめてあなたの幸せを願うくらいさせて

さよならの隣に そっと芽吹いてる蕾

膨らむ思いに 答えなどないって

風がそよぐ 静かなベランダに

落ちた影と光の中で
君を思い出していたよ

いつか、出会えるよとただ 過ごした毎日を
僕は なんとなく 見送った

二度とは会えない このつかの間の出会いを

花びらに乗せて 静かな恋の終わりに

僕が君に伝えられること
「僕のぶんまで幸せになって下さい」

2016/02/27 (Sat)

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