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どるとるの部屋


[7438] おかえり
詩人:どるとる [投票][編集]


大切な人が いつでも僕を待っている
絵に描いたような幸せが ここにはある

でも不満なことは腐るほどあって
こんなこと言ったら贅沢だと思う

なんとなく 帰りたくなくて 遠回りで寄り道した あの日の僕

帰りたいと思う家がある
会いたいと思う家族がいる

悪いことをすれば叱ってくれる
いいことをすれば誉めてくれる

そんな当たり前な 幸せがどれだけ
大切なのかを知ったのはだいぶ後で

ただいまという 僕におかえりと笑う
エプロン姿のあなたがいつになく

輝いて見えた日は 僕にとって
かけがえのない記念日

日の落ちたあとの街は恐いくらい静かで
ふと寂しくて人の姿を探してしまう

いつもは頼りないはずの背中だって
肝心なときは とても頼りになる背中だ

猫をからかって 土手の道を歩く 川の向こうに夜を見つけた

つないだ手の温かさがあって
離したときの寂しさがある

喧嘩してもすぐに仲直りして
泣いたそばから笑ってる

そんな 日だまりみたいな愛
幸せに気づいた僕はもう何かを 欲しがることはなかった

落ち込んでれば すぐに心配してくれる
そんなことが もう幸せだったんだ

気づく前から 僕は幸せを手にしてた
だからこれ以上 幸せは要らない

いつか 離ればなれになるとしても
今あるこの あなたとの時間を 抱きしめる
かみしめる 味わいながら
美味しい料理に舌鼓だ

帰りたいと思う家がある
会いたいと思う家族がいる

悪いことをすれば叱ってくれる
いいことをすれば誉めてくれる

そんな当たり前な 幸せがどれだけ
大切なのかを知ったのはだいぶ後で

ただいまという 僕におかえりと笑う
エプロン姿のあなたがいつになく

輝いて見えた日は 僕にとって
かけがえのない記念日。

2016/02/28 (Sun)

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