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どるとるの部屋


[7460] 手をつなぐこと
詩人:どるとる [投票][編集]


手をつなぐ ことの意味を
何度でも かみしめながら
僕は歩いていくだろう あなたの歩いてるすぐ近くを

愛してるって 何度も 繰り返したあの季節に
僕は 思いを 置いてきたの
もう 二度と帰らない
人に 伝えられる言葉はひとつもない
ならばせめて あなたがくれた思い出を
僕は 忘れないで明日につなげてくよ

つないでは 離れていく手のひらを 伝うあたたかい血潮
ぬくもりだけでは心もとないから
憎しみさえも 分かち合うんだよ

幾度となく 夜は明けて また日は暮れて

窓の外には 星たちが夜を飾ってる
何気なく繰り返す 毎日の中には
宝物みたいな 価値ある 宝石の日々

待ってても雨は止みそうもないから
雨宿りをしよう 少し気長に
手をつなぐこと その意味を探しながら

強く握りしめたら つぶれてしまいそうな柔らかな手ざわり
二度と離すまいと誓ったあの日の僕にあった
思いは今の僕には とても得難いものだ

ギュッと 結ぶように つないだ手
時に ほどけてゆく手
いろんなふうに 眺めながら手のひらに透かして見てる
ただ愛してる そんな安易な言葉だけでつながってた僕らを

つないでは 離れていく手のひらを 伝うあたたかい血潮
ぬくもりだけでは心もとないから
憎しみさえも 分かち合うんだよ

ふいにたどり着いた海岸
遠ざかる波に
誰かの面影が ゆれていた。

2016/03/06 (Sun)

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