若すぎたために負った傷跡は柔らかな肌を貫いてそこから朝を覗く屋上の退屈と 軒下の暗闇は似ているかび臭い水のみ場に小さな虹を描く夏片手間で始めたギターGとCのコード違いもわからない いつか 読んだ 夢中で読んだ小説の続きのような明日が見えるといいな いたずらな風にスカートが揺れてハイ・ファイ・セットを聴く午後に青い春が 見え隠れ僕らはきっと誰だって 幸せな時代に生まれたんだよ僕らはきっと生まれた時代が 一番幸せな時代なんだよ。
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