詩人:どるとる | [投票][編集] |
差し出された 傘はひとつしかないから
濡らしてしまうよ 僕だけをかばったら
だから だから 二人で差そうよ
雨をよけるだけなら半分ずつでもいい
悲しみが雨になって 君のほほに降るよ
受け流す傘もなくそのまま落ちて
はじけて消えた
映画によくあるワンシーンみたいに
通り過ぎるだけのにわか雨を待ってる
傘を差すのが好きになったよ
君がくれた 時間
晴れた空に 雨を呼ぶように
傘をひとつ 持って
雨を待つおかしな二人は
太陽に背中を向けて生きている
時計からはみ出して線の外を歩いて
叱られたってやめないよ 僕らは
物語はどこにでもあるんだよ
始まりのドアを開けてみよう
階段を上る リズムによく似ている
小気味いい テンポが 気持ちいい
早送りするのも もったいないくらいの
すべての場面が 大切な名シーンになる
雨に濡れるくらいが僕ららしいよ
君がくれた 気持ち
雨を待つ変わった二人は
孤独な物語を 楽しんでいる
いつの間にか 僕だけの傘は
君のための傘にも なったよ
ほら半分は 君の場所だ
もう半分は僕の場所だ
雨の冷たさも今では 心地いいよ
嫌いだった風も涼しいくらいだ
君がくれた すべて
映画によくあるワンシーンみたいに
通り過ぎるだけのにわか雨を待ってる
傘を差すのが好きになったよ
君がくれた 時間
晴れた空に 雨を呼ぶように
傘をひとつ 持って
雨を待つおかしな二人は
太陽に背中を向けて生きている
独自の感性で 生きている。