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どるとるの部屋


[7548] サテライト
詩人:どるとる [投票][編集]


星のない夜に光を探して さまよう手が
つかんだ君の手は涙に 濡れていた

見えてなかった 君の悲しみに
自分の悲しみにばかり目を奪われて

夜明けに 浮かぶ太陽が 照らした闇に
たとえば希望なんて絵空事があるなら

夢のような明日を願ってもいいだろう
僕に光をください 嘘でも 笑って言うよ

「生きることには希望しか見えないよ」
そんなささやかな期待を 手のひらにのせて照らす未来

雨にふさがれた 行く手を 流れるプールに逆らって どこまで行けるだろう

椅子に座って こちらを見てる 夜に
言葉は通じず会話はままならない

目を 閉じたり開いたりすると 面白い
車窓の風景みたいに移り変わる 世界

夢のない世界で夢を見たっていいだろう
雨に降られても 大丈夫 笑っていられる

「生きることが希望をなくさない方法」

背中を押すのはいつだって僕の中からするそんな声

手当たり次第に運を試していく
正しさも間違いも混ざりあって
何が本当とかも もうわからない
空に向かって放つサテライト
射抜いた空から こぼれた陽射しの暖かさに
生きていると 気づく 朝

夜明けに 浮かぶ太陽が 照らした闇に
たとえば希望なんて絵空事があるなら

夢のような明日を願ってもいいだろう
僕に光をください 嘘でも 笑って言うよ

「生きることには希望しか見えないよ」
そんなささやかな期待を 手のひらにのせて照らす未来。

2016/03/25 (Fri)

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