ノルウェイの森を読んだ午後に世界は少しだけ 輝いて見えたの限りなく 透明なブルーに出会った少年の日の図書館 頬を紅潮させ何もない昼休みの空に 夢を描いた襤褸襤褸のあの 文庫本 表紙は破れ今は 引き出しの奥のほうにあるもう少し 時間ができたら読もうかななんて 嘘をついてもいいですか窓の外に 春が揺れている陽射しは 半分夏色。
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