ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 存在

どるとるの部屋


[7641] 存在
詩人:どるとる [投票][編集]


宛のない 毎日の中に灯る明かりがわずかでもあるなら
尤もらしい言葉で今にも消えそうな輪郭を象って

花のように咲いて 雲のように流れて
海のように凪いで 星のように輝いて

そんな想像を膨らましたところで
何の意味もないことはわかってるんだ

長い夢から目を覚ましたように生まれた僕らは

百年あまりの時間を見返りなく与えられ
時にその仕打ちを 嘆き憎み悲しむ

僕という存在は 一体なんだろう
それさえもわからないままで
遂に僕は死んでいくのだろうか。

2016/04/13 (Wed)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -