詩人:どるとる | [投票][編集] |
踏み出した一歩は 大きな水たまりをひとつ
軽く飛び越えられるだけのステップを見せた
花びらが落ちて 広がった 波紋が
消えるのを待っていたんじゃ
大事なタイミングを見失ってしまうよ
あくびする猫 路地裏の 暗がり
昨日見た夢の続き 届いたレターセット
静まり返った 真夏日のデイドリーム
暫くは変わらない景色が続くよ
忙しくページを捲るだけのライフ
風の音が止んで ざあざあ降りの雨が
町中に傘の花を咲かせて 赤 青 黄色のグラデーション
屋根の下 雨音を聞きながら
今か今かとやむのを待っているのに
いつまで経ってもやむ気配すらないや
新しい日記帳に挟んだ押し花の栞
途中で途切れた手のひらの運命線
運行見合せばかりの 上り列車
下がり気味のアドバンテージ
急ぐ理由もなく あわてふためくエイプリル
手を伸ばす その先にあるはずの光
太陽が 吐き出したため息のような陽射し
ふれてみよう 冷めたふりした素直さも
あくびする猫 路地裏の 暗がり
昨日見た夢の続き 届いたレターセット
静まり返った 真夏日のデイドリーム
暫くは変わらない景色が続くよ
忙しくページを捲るだけのライフ。