詩人:どるとる | [投票][編集] |
どしゃ降りの雨が止んだのは
午後をとうに過ぎた夕暮れ
目眩のあとにターンを決めて
くるりと宙返り 世界が回る
踏み出したその一歩から未来なら
数秒程度の未来さえも待ち遠しい
微笑んだそばから泣きたくなる
目指す宛もないまま季節は移ろい
小さかった手のひらは大人びて
あなたは もう一人でも歩けるね
レジャーシート広げてピクニック
悲しみと喜びをサンドイッチ
日陰を選んでしまった僕はいつの間にか 忘れてた暑さに 奪われる
空を飛ぶための羽があったなら
もっと世界は 広くて果てしないのかな
なんてことを 思いながら ゆく
目指す宛もないまま季節は移ろい
小さかった手のひらは大人びて
あなたは もう一人でも歩けるね。