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どるとるの部屋


[7679] あくび
詩人:どるとる [投票][編集]


大きなあくびして 歩き出す
一歩目から 少しだけ不安が見え隠れ

日々捲られてゆく ページ
いつか 出会えるだろうか 愛する人に

雨が降るなら 傘を差せばいいけど
寂しいときは どうすればいい

雨宿りする場所に困ってしまうときは
僕を呼んで すぐに君のそばに行くよ

真っ白な紙に どこまでも線を引っ張る
一行目からもう つまずいてる

思ったよりうまくはいかないなあ
それでも 諦めの悪さが 最後のキボウ

悲しみに差す傘などないものかなあ
避けては通れない道もあるんだよ

周りを見てごらんたくさんの優しさが
君を取り囲んで 支えになってくれるよ

見返りや 恩着せがましい 感謝の押し売りは
生憎、間に合ってるのでお帰りください
僕がほしいのはそんなんじゃなくて
ただでも 人を思いやらずにはいられない気持ちだよ
君は持ってるかい?

雨が降るなら 傘を差せばいいけど
寂しいときは どうすればいい

雨宿りする場所に困ってしまうときは
僕を呼んで すぐに君のそばに行くよ

いつもの変わらない大きなあくびと愛を携えて
笑い飛ばしてやる 君を悲しませるすべてのものを。

2016/04/20 (Wed)

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