ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 人はいつも何かを探しているんだろう

どるとるの部屋


[7694] 人はいつも何かを探しているんだろう
詩人:どるとる [投票][編集]


いくつもの 季節を通り過ぎて来たなあ

誰かの涙や笑顔を見るたび
心はつられて笑ったり泣いたりする

泣き虫で 弱虫で お人好しなこの心が
見つけた 場所で大切な人と刻む時間

願っても巻き戻らない 読み返せない物語
帰らないときを惜しむように時計の針を
戻しても あなたの笑顔は帰らない

人はいつも何かを探してるんだろう
でもその何かが何なのかもわからない

足らないピースを埋め合わせるために
誰かのぬくもりに助けを求めても
君じゃ埋められない隙間があるみたいだ

星を探した あの夜
見上げた空 覚えてるかい?
ちょっとだけ記憶を遡る

大切なものは目を閉じて伝う温もりに
教えてもらうんだよ 言葉は今はいらない
ふれたときの温かさに君を見つける

人は 生きる意味を探すために生きてる
いつまでも終わらない旅をしている

沈む夕日 どこにゆくの僕を置いて
夜に包まれる 街

夏に向かって少しずつ 日がのびてゆくけれど
切なさは 変わらず同じ色で 僕の心染めるよ

願っても巻き戻らない 読み返せない物語
帰らないときを惜しむように時計の針を
戻しても あなたの笑顔は帰らない

人はいつも何かを探してるんだろう
でもその何かが何なのかもわからない。

2016/04/23 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -