ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > ベガ

どるとるの部屋


[7755] ベガ
詩人:どるとる [投票][編集]


高架下に潜り込んでで 雨をしのぐ夜
街の光は ここまでは届いてくれない

暗闇の中にいると どんな顔してるかも
見えないから わからない
隠したいことがあるときは都合がいい

涙を見せたくないときの恥ずかしさを
傷痕ごと ごまかしてしまえるから

空を渡る 流れ星に祈りを捧げる 夜は

真っ白なノートのページのように

汚れひとつない心のまま誰かを思える

見つけた一番星は少しだけ輝いて

必要な光だけを街に降らすよ

その明かりだけは僕を見捨てないんだ。

2016/05/02 (Mon)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -