詩人:どるとる | [投票][編集] |
雨上がりの街 笑う君を探している
四つ葉のクローバー 雑誌で見た恋占い
手探りのままの手を迷いながらつないだ
もう離さないと 誓ってギュッと力を込めた
冷めたように笑うのは心を容易く悟られたくないから
通り過ぎてく 毎日のカレンダーはまたひとつめくられて
物語はまだ始まってもいない すべてはこれから
色彩がモノクロを塗りつぶしてく
日常描写の 続きを今 描いている
どこかで鳴る はじまりの音を聴いてる
夜明けが ほら 海の向こうから 光の弓を放つ
悲しみをいつも 目に宿しているのは 弱い自分を忘れないためだ
僕のくせは弱いのにすぐ強がるところだから
心から 笑える日はきっと まだまだ遠い未来の話
ささやかな 贈り物
今誰かに届けたい気持ちを手紙に記すよ
誰にも 届かない僕の 声を文字に起こして
冷めたように笑うのは心を容易く悟られたくないから
通り過ぎてく 毎日のカレンダーはまたひとつめくられて
物語はまだ始まってもいない すべてはこれから。