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どるとるの部屋


[7806] 娘が嫁ぐ日
詩人:どるとる [投票][編集]


パパ今日私は この家を出るわ
好きな人が 出来たのって伝えた

パパより好きな人なのかい?って
聞くのが怖くて ずっと耳を塞いでた

君が嫁ぐ日 パパはいつまでも駄々をこねて
礼服を着るのもいやがってた
私は見ていたよその目には 涙

さんざんいろんなこと言ったくせして
あなたは 私に最後に言ったね
「幸せになれよ」と

おまえが選んだ人だから きっと素敵な人なんだろう
パパみたいに 優しくて でもどこかぬけてて

そんな人だわって 言ったら パパはついに涙をおさえきれずに ママの胸で泣いた
私の好きになった人は
パパによく似ている

今日まで ありがとう
私はお嫁に行きます

娘の小さな頃の写真を眺めながら
あんな可愛い頃もあったと懐かしがる

好きな人がいつかはできるって
覚悟はしてたけどやっぱりダメだね

君の幸せを思えば思うほど 誰にもやりたくないって気持ちになるんだ

幸せにしてくれるかな 君が好きになった人は
笑わせてくれるかな
寂しがらせやしないかな
愛してくれるかな
抱きしめてくれるかな
守ってくれるかな

一番緊張してるのはパパだね
そんなに固くならないでよ
手が汗まみれ

本当は笑顔で 送ってあげたいはずなんだ
最愛の娘の晴れ姿を 喜ばない親はいない
だから今日のパパは意地悪だ

さんざんいろんなこと言ったくせして
あなたは 私に最後に言ったね
「幸せになれよ」と

おまえが選んだ人だから きっと素敵な人なんだろう
パパみたいに 優しくて でもどこかぬけてて

そんな人だわって 言ったら パパはついに涙をおさえきれずに ママの胸で泣いた
私の好きになった人は
パパによく似ている

今日まで ありがとう
私はお嫁に行きます

この人と二人で今はまだ見えない幸せをさがして

守られてたほうから守るほうになるよ。

2016/05/10 (Tue)

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