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どるとるの部屋


[7865] ワインディングロード
詩人:どるとる [投票][編集]


いくつの季節を 通りすぎてきただろう
いつの間にか僕の背丈を追い越した

庭に植えた名前も知らない木
いつかつけた 赤いしるしがあんなとこに

しゃんと背筋を伸ばして空を見上げたら
いつもより少しだけ空が近くなったよ

人との出会いの数だけ避けられない別れがある

振り返る背中に 映る思い出

この道を辿って行けばあの頃の僕に出会えるかな

手を伸ばそうとして やっぱり 引き返したよ

気まぐれに風がめくった 物語
始まっては終わっていく物語

夕暮れの道に 影落として
お母さんと子供が 手を繋いでる

離さないように ギュッと繋いでる

愛されることもある でも憎まれることもある

だけど憎まれても憎んだりはしないよ

大切なものを大切にすることがなんでこんなに難しいんだろう

ふいに吹いた風を呼び止めて 聞いてみたよ

黄昏時の街並みは 切ない色をしている
今日は泣いた人も明日は笑えるといいな
なんてことを密かに思ってみたりしたよ
流れた星に願うならそんなこと

人との出会いの数だけ避けられない別れがある

振り返る背中に 映る思い出

この道を辿って行けばあの頃の僕に出会えるかな

手を伸ばそうとして やっぱり 引き返したよ

思い出から 少し遠く 離れた場所で生きる

その寂しさを いつか優しく 波が流すまで。

2016/05/23 (Mon)

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