空気の椅子を 作りましてそこに 思想を座らせる涙目のうさぎは亀にいう映画のラストを語るようにおとぎ話なら 血潮も可愛いだろうでも残念ながらこれは現実なのです倒置法で語る 小説の 置き手紙のように用意された憎い 付せんの数々僕らは ただ歌う 思い思いの物語の 喜びや悲しみの 色や形をそして ほら君を縛る掟は見えない自由気ままに空も飛べる誰かが 手を加えた既成の世界は今、静かに幕を降ろして今、君の瞳に月が昇る。
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