詩人:どるとる | [投票][編集] |
耳をすませば 何処からか風の声に混じって聞こえる君の声
ひとつひとつ消えていく明かりを数えて
手のひらに 灯ったぬくもりは
今日が過ぎれば 消えるような
使い捨ての愛には ならないしさせない
365日ずっと 君を僕は思っていて
君は 僕を思っていてくれる
ある瞬間にふっと重なる二人の思い
離ればなれの心と気持ちを線で結ぶ
「今、会いたいと思ったでしょう?」
なんとなく わかるのは気のせいかな
電話の向こうに 涙の君を見つける
夜の街 道路は混雑の模様 空は雨模様
傘を差して 頭上に聴く雨音オーケストラ
人通りを かき分けて寂しさが僕に追い着く
開いた傷痕 そっと隠さないで見せて
魔法は使えないけど 君が悲しんでるなら間違っても僕だけ喜んだりしないから
365日もあるのに何一つ肝心なことは
話せないまま 打ち明けられないまま
下手くそな嘘やごまかしで繕った
急拵えの 優しさは君を傷つけた
君が会いたいときは僕も会いたいと思う
そんな事嘘だけどそうでありたいと思う
嘘の中にちらりと垣間見える小さな本心
1年って長いけどあっという間なんだね
カレンダーにはたくさんの数字が並んでるのに
もう僕らは同じ一年間を何度となく
繰り返してきたんだね
笑った日 泣いた日
喧嘩した日
すれ違った日
すべては思い出せないくらい 思い出があることが 今はとても嬉しい
365日ずっと 君を僕は思っていて
君は 僕を思っていてくれる
ある瞬間にふっと重なる二人の思い
離ればなれの心と気持ちを線で結ぶ
「今、会いたいと思ったでしょう?」
なんとなく わかるのは気のせいかな
電話の向こうに 涙の君を見つける
切る間際になってまだもう少し
話したい 僕がいる。