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どるとるの部屋


[8054] 大切な人
詩人:どるとる [投票][編集]


君がくれた温もりがまだこの手に残ってる

あれはいつだっただろう とても寒い日だった

隙間を埋めるように二人は なるべく離れないように

寄り添いながら 微笑みながら 幾度も巡る季節を 歩いた

一年先も 十年先も変わらないままの思いで
君に今日と同じように 年甲斐もなく愛してるなんて
言葉にしてみよう

恥ずかしいけど 照れ臭いけど
たまには すれ違うこともあって 君を嫌いになってしまうかもしれない
でも気づけばまた 仲直りしてる

そんな日々が いつか思い出になる日まで
僕はあなたの大切な人
そして
あなたは僕の大切な人

遊園地にあるメリーゴーランドみたいだね
回って 巡って また同じ場所に戻る

でも去年の春と今年の春は どこか違う色をしてる

僕の瞳に映る君が 少しずつ大人びていく気がしてる

来年も再来年も 変わらないままの君と僕で
互いに困らせてしまう 手を煩わせてしまう
それがうれしくて 何度も離した手をつなぐよ

怒るのもばかばかしい 気持ちになる
だって 君は 呆れるくらい優しくて
うらやましいくらい眩しく笑うから
何を怒っていたのかも忘れてしまう

そんな日々をいつか振り返り思い出すとき
その時も大切な人が変わらないままなら
いいなと 思う気持ちが消えないように

流れ星に 祈るなら
ささやかな願い
時計は回る
そこに永遠はない
だから一秒を 慈しむ

一年先も 十年先も変わらないままの思いで
君に今日と同じように 年甲斐もなく愛してるなんて
言葉にしてみよう

恥ずかしいけど 照れ臭いけど
たまには すれ違うこともあって 君を嫌いになってしまうかもしれない
でも気づけばまた 仲直りしてる

そんな日々が いつか思い出になる日まで
僕はあなたの大切な人
そして
あなたは僕の大切な人。

2016/07/16 (Sat)

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