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どるとるの部屋


[8069] 言えないのはごめんなさい
詩人:どるとる [投票][編集]


僕がいなくても君は笑えるよね
しまらない顔で 弱音吐く帰り道

開けた窓からいつもの街が見える
寂しささえわけあっていたいのさ

苦し紛れの嘘も 高架下の落書きのように
声にならない気持ちを歌っている

汚してしまいたい 傷つけてしまいたい

そんな気持ちを抱いたのは本当のことで

今さら詫びるつもりも毛頭ないけれど

愛してくれてありがとうとささやいて

さよならもなく終わりにする恋だよ

歩道橋から 見えた夕日が沈むとき
悲しみは一層 涙を誘うだろう

もはやどんな言い訳もする気はない
開いた傷痕 そこから流れるのは

誰かと同じだと思いたい気持ち はみ出してる

困らせたいし 手を煩わせたりしたい

無傷な恋なんて退屈なだけだから

人よりずっと後ろを走る恋だけど

愛したい気持ちだけが残されて

一人ぼっちになった途端寂しくなる

今のこの気持ちはなんだろう

僕には言葉にすることができない

多分たくさんの言葉を知ってるあなたも

汚してしまいたい 傷つけてしまいたい

そんな気持ちを抱いたのは本当のことで

今さら詫びるつもりも毛頭ないけれど

愛してくれてありがとうとささやいて

さよならもなく終わりにする恋だよ

言えないのはごめんなさい

最後まで 出てこなかったんだよ。

2016/07/21 (Thu)

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