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どるとるの部屋


[8102] 夜明け前
詩人:どるとる [投票][編集]


空の色を映した猫が大きなくしゃみをひとつ
昨日の雨が残した水たまりを軽々飛び越えていく

風見鶏は 風を受け止めて回る
僕らには 宛なんかないよ
だから悩み迷うんだ

まだ夜明け前の 街並みは 薄暗くて
もう少し 寝ていたい 気持ちだ

開拓と発展に 彩られた街の片隅で
いまだ アナログの石頭たずさえて

自転車転がして 夜明け前の街を走る
新聞を届けよう あなたのポストまで

本のページをめくっていくその先にある未来
一秒後の世界と一秒前の世界が つながってく

昨日 今日 明日 ひたすらそれの繰り返し
答えあわせにも飽きたから
たまには気まぐれになる

まだ夜明け前の 街並みは 薄暗くて
もう少し 寝ていたい 気持ちだ

開拓と発展に 彩られた街の片隅で
いまだ アナログの石頭たずさえて

自転車転がして 夜明け前の街を走る
新聞を届けよう あなたのポストまで。

2016/07/27 (Wed)

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