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どるとるの部屋


[8110] 少年の夏
詩人:どるとる [投票][編集]


どこか遠くへ 行こうよって 君は言った

まだ恋も知らないような少年の僕に

電車に乗って 君の手を引いてく

窓の外に 見えた景色が生まれ育った街を 遠ざけてく

僕はこれから行く場所を知らない

宛もない旅の始まりはいつも

気まぐれで風のように自由

少年は世界地図とにらめっこしてる

旅人気取って でもどこかが間違ってた

とりあえず一番高い切符を二枚買って

君と肩を寄せあいながら 電車に揺られて終点を目指す

炎天下の 空の下に落ちてくる太陽光

宛もない旅の始まりはいつも

気まぐれな屋根の上のカザミドリ

踏み出した 未来は水溜まりを
飛び越えるくらい簡単ならいいな

でも迷いは振りきれない
悩みも尽きそうもない
仕方ないなと呟いてまた進む

僕はこれから行く場所を知らない

宛もない旅の始まりはいつも

気まぐれで風のように自由。

2016/07/29 (Fri)

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