詩人:どるとる | [投票][編集] |
夏草が揺れる道
雨上がりの
残したあしあと
水溜まりに 映る
空を 飛ぶ
鳥の群れが過ぎる
自転車の後ろ
君を乗せてく
坂道を下ってく
加速するスピード
鼠花火が回る
火花を散らして
周りの景色と
混ざりあったよ
うなじに光る汗
切れた鼻緒
結んでつくる蝶々
逆さまのリズム
ゆがんだ正しさ
ついこの前の世界
世界の常識を
鼻で笑うような
違う色した
独特の輝き
夜空を突き抜けて
闇を引き裂いた
夏の終わりを飾る
ささやかな魔法
回る 回る
まだ覚めない
夢の中
万華鏡の向こう
流れ星が流れた
ほらほら
鼠花火が回る
火花を散らして
周りの景色と
混ざりあったよ