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どるとるの部屋


[8223] サンデー
詩人:どるとる [投票][編集]


なんでもないいつもの日曜日
なんとなく君に会いたくなって
電話したよ たいした用もないのに

優しさに 救われるときがあるように
優しさが尖って 痛いときがある

おざなりの言葉で愛を騙って
同じ小説を何度も読み返すような毎日

今夜、君の部屋に星を降らせるから
窓を開けておいてね

使える魔法はあいにくひとつもない
だけど自由に動く手足がある
手をつないだり 重ねたりしながら
今は答えを出さないで探してるんだよ
叶えたい夢やたどり着きたい未来を

流れ星を 見たら願いをささやいて
ばからしいと思ってもいい
それが この世界を輝かせるんだ

夢と憧れだけではお腹は満たされない
でもお金だけではむなしくて仕方ない

好きなことだけをして生きていけたらいい
でもそれではだめだ

冷たい風に吹かれる意味を 考えてみる

今はまだ見えない未来は あとどれだけ歩いたら
たどり着けるのだろう
どんなに手を伸ばしても
届かない空は 遠くて
傍らにある夜が
昨日と同じ 言葉で
あざやかな今日を歌うから
僕はその声に 耳を傾けずにはいられない

使える魔法はあいにくひとつもない
だけど自由に動く手足がある
手をつないだり 重ねたりしながら
今は答えを出さないで探してるんだよ
叶えたい夢やたどり着きたい未来を

多分今日は飽きるほど繰り返した日曜日
ただひとつだけ 違うのは 色違いのサンデー。

2016/09/08 (Thu)

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