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どるとるの部屋


[823] はるか
詩人:どるとる [投票][編集]


あれはまだ僕も幼くて可愛らしい子供のころだったよ
いつも僕はある女の子となぜか隣になる
くじ引きしても
あみだくじしても

やがて僕らなぜかなりゆきで机の下で先生に見えないように秘密のラブレター渡しあうまでの仲になって
僕らやがて男と女の境界線を飛び越えて
恋人になった

落書きだらけの僕の机とは違ってとてもきれいな君の机
並んだらなんだか別の世界みたいな異次元が生まれた
その裂け目さえ僕ら見て見ぬふりした

机の下の恋人よ
僕は今 もう大人です
君も今 どこかで大人をやってますか?

寒い冬も終わり春がきたら
桜が咲くから
桜が咲いたら会いに行くよ
君に会いに行くよ

約束の場所はあの
校庭の桜の木の下
約束の場所はあの
校庭の桜の木の下
忘れない 忘れない

机の下の恋人よ
今は 名前で呼べる
君はもう机の下の恋人じゃない

春の花と書いて
ハルカ…
とても 素晴らしい
名前さ

生涯できっと
いや 絶対
僕がただひとり
愛すべき人
愛してる人
ハルカ…

2010/01/02 (Sat)

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