詩人:どるとる | [投票][編集] |
ぼんやりした頭を 重たそうに
抱えながら 君は歩いていく
真夏には何をする 気にもならない
温度計は 沸点を越えてる
まばたきひとつで 変わる景色が
少しずつ 愛しくなっていくのは
この街が 見慣れてしまってるから
飽きるほど歩いたこの道も味わい深い
雲をならべた空を見上げて
心をしばらく あずけた
風に寄りかかって立っている
僕もあの屋根の上のカザミドリ
今日気づいたいくつかのことは
思い出せないから忘れたふりだ
ありふれた 気持ちに染まっていく
すべてがこの世界のひと欠片
パンクした 自転車で歩くような 路程
どこまで行けるかな
いつまで続くかな
答えのない 答え合わせ
宛もない 明日の空は 今日と同じ ブルー
まばたきひとつで 変わる景色が
少しずつ 愛しくなっていくのは
この街が 見慣れてしまってるから
飽きるほど歩いたこの道も味わい深い
昨日より少しだけ新しい。