詩人:どるとる | [投票][編集] |
猫が屋根の上で夜空を見上げてる
その長いしっぽで 月を撫でている
明けない夜なんてどこにもないって
誰かが言ってるけど僕は信じないよ
降りやまない雨だってちゃんと
この世界には あって
誰もが消えない傷痕を一人抱えながら
それでも生きてることを知ってるから
偉そうなことは言えないけど
頑張ってる 君の毎日を
どこかで 誰かが見ている
そんな気がして
疲れた顔をして 笑ってる君に
泣いてくれれば いいのにと責めた
君がどんな気持ちなのか知りもせずに
ただ強がってるようにしか見えなかった
誰もがそれぞれの迷いや悩みを
胸の内にかくしてる
同じ今の中に いくつもの人の今がある
あるときは泣き またあるときは笑って
誰かに愛されて そのぶん誰かを愛して
ありがとうなんて 照れながら笑う
似合わない笑顔浮かべて
今日も生きてる
出来れば いつも笑っていたくて
でもそんなのは無理な話で
だから 時には八つ当たりもするさ
それでも そんな自分の不甲斐なさや
弱さを知ってるから泣かせたあと
泣いてる君にあわてて謝るんだ
また 君と笑っていたいから
誰もが消えない傷痕を一人抱えながら
それでも生きてることを知ってるから
偉そうなことは言えないけど
頑張ってる 君の毎日を
どこかで 誰かが見ている
そんな気がして
誰かのストーリーは今日も続いていく
その人のためだけに夜は明けて
明日の君が 笑ってるイメージは
捨てなくてもいい
そのままの君でいて。