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どるとるの部屋


[8333] 雑草
詩人:どるとる [投票][編集]


なんとなく生きて日々をつないで
とりあえず今日笑えればいいと思った

暇さえあれば 人の陰口をたたき
腐ってく自分を もう一人の自分が見てる

日が暮れた道の上に雑草が生い茂り
凄まじい生命力で 背を伸ばす

街の雑踏 雨のように 降り注ぐ足音
優しさの 感じられない冷たい 東京

柄にもなく誰かを愛そうとすると
心ない言葉で傷つけられて
人を信じられなくなるよ
どうしたもんかと 途方に暮れる
見上げた 空に 一面の星空
弱い心を 見透かされたような気がした

手習いのアコースティックギター
譜面に 込めた思いを越えて
君に伝えたい思いはひとつ

名前のない 不確かな 思いだけれど
もしも受け取ってくれるなら

僕は何度でも 君に愛を歌うよ 声が渇れても

綺麗な花の中に 汚い雑草が伸びて
養分を吸って 花を枯らす
僕は誰かの 邪魔でしかないのか
でも ここにいるよ
必死に生きてるよ
名前こそないけど 同じ命持つ 生き物

こんなにたくさんの人がいるのにな
人を思いやることをできることが
なぜできないのか
そこで泣いている人にハンカチを差し出すことができないのか

柄にもなく誰かを愛そうとすると
心ない言葉で傷つけられて
人を信じられなくなるよ
どうしたもんかと 途方に暮れる
見上げた 空に 一面の星空
弱い心を 見透かされたような気がした。

2016/10/10 (Mon)

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