詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
淡くにじんだ 夕暮れの空
渋滞が 進まない
名前も知らない花の死なんて知らない
そっぽ向いた 先に揺れる涙
時々僕らは わがままで とても残酷だ
だから出来すぎた運命を嘲笑いたくなる
飽和してく 思いがゆっくりほどけて
ありふれた 幸せが彼方に 浮かんで
僕は 何も出来ずただここにいる
マジックアワー 溶けて なくなる
時を 慈しむ
眩しくて 目を反らしたんだ
あまりにも 優しくて泣きそうになる
感情があるせいで 僕はもうひとつ 悪者にはなれない
まばたきするように輝くプリズム
海辺に浮かんだ船の影が遠くなる
ああこの気持ちをうまく言葉に出来たなら
ただ、過ぎてく時間の 中に大切な思い出は
輝いているのに 忘れていくのが どうやらルールで
飽和してく 思いがゆっくりほどけて
ありふれた 幸せが彼方に 浮かんで
僕は 何も出来ずただここにいる。