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どるとるの部屋


[8365] めぐる
詩人:どるとる [投票][編集]


季節の終わりは
冷たい雨が降って
屋根の上で
雨音を聞いているよ

誰かが言いかけた
言葉が 遠い
浜辺にうち上がる

潮風がはこんだ
僕の涙が
小さな駅舎の
傍らのベンチに
思い出が座ってる

手紙も寄越さずに
ただ流れるだけの
時間をもて余す

街の明かり消えて
長い夜が来る
たったひとつの
物語のために
あしたはめぐる

あなたの 元へ
帰るように今
朝焼けの空へ。

2016/10/19 (Wed)

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