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どるとるの部屋


[8397] エンドロール
詩人:どるとる [投票][編集]


映画の終わりの寂しさのように
さっきまでの物語は 跡形もなく
胸の中からすっかり消えている

それは眠ってる 間に 過ぎていた 通り雨

どうして 明日は来るのだろう
僕には行く宛など ないのに

映画の終わりに雨のように
落ちてくる エンドロール

きれいなだけの 言葉で飾られた
映画の内容なんて いちいち覚えてない

気づけば 誰もいない映画館に
一人残されて 退室を 余儀なくされる
人生とは それによく似た 境遇。

2016/10/30 (Sun)

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