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どるとるの部屋


[843] 旅人は旅人
詩人:どるとる [投票][編集]


旅人は今日も夜明けを待っている
夜更けになるまで休むのさ
今日は1日ずっと歩いたから
朝になるまで
太陽が昇るまで
旅人は夢の中
明日を目指すように
旅をするのさ

結局寝ても覚めても旅人は旅人
だけれど泣くこともなく毎日生きている 旅人は生きている

そしていつの間にか鮮やかな夜明けの朝陽が街を照らす

旅人はまた歩き出す
行く宛てもないまま
ただ夢を見るような
あやふやな地図を広げてこれといった目的地も行きたい場所も何もないままただ何かをそれでも探している

そのうち見つかればいいかなと旅人は今日も明日も曖昧な地図の上をジクザグにでたらめに歩く
やっぱり旅人は旅人なんだ

また夜が旅人の足を止めたら 適当にそこらの茂みで野宿
気ままなもんさ
だけれど悲しいもんさ

旅人はいつも旅人でしかないから
名乗らずとも嫌でも旅人は旅をするしかないから旅人は旅人

それだけは変わらないのさ…

誰もが旅人の名を捨て去れないから
この旅からは抜け出せない
ほら 生きるということは旅していることとおなじなのだから
旅人であること否定できない
君も僕もただの旅人さ
だけれどまたとない旅人なんだ

ガタガタ言わずに
夜明けを待て
明日も生きたいなら
旅人で居続けろ…
太陽に背を向けるな…
大きな闇をいつか抱えても腐っても枯れても旅人は旅人さ。

2010/01/05 (Tue)

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