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どるとるの部屋


[8482] 願い
詩人:どるとる [投票][編集]


冬は 春を待つあいだのしばしの我慢
寒さも慣れたら心地よくなってしまう

氷の張った水溜まり覗きこんで
逆さまの空と 惚けた顔が 映る

白い吐息を 口元にまとわせながら
夜が明けるのを じっと待っていた

ほんの少しの切なさが 胸を焦がして
うまく言葉に出来ない気持ちになる

絶え間なく重ねた声は 春に届くかな
蕾を抱いた 木々の枝先に願いをたくす。

2016/11/28 (Mon)

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