詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
涙はもうふいて
悲しみの後始末をしよう
そこらじゅうにこぼしまくった悲しみのかけらを拾い集めて
ブラックホールに捨てようぜ
もうおなじことで泣かないようにと願をこめて
世の中 何もしなくても悲しみだけは消えないものです
泣かない日などはないようなのです
だから僕は明日もまた悲しみにしつこくつけねらわれて家に帰ってもまたきりもなく泣くはめになるのです
なんらかの理由で
そんな気持ちも
涙の雨が降り止んだら
おなじように
見えないブラックホールの中へ 捨てようぜ
そんな素振り見せたら誰より自分が愛しくてさ かわいそうでさ思わず自分を自分で抱きしめたくなったよ
だから 涙をふいて
こぼれた涙とはもう
一生おさらば
二度とおなじ顔に出会わないように流れる涙流れる涙まるでただの通行人みたいに永遠のお別れしよう
大げささ いつもいつも
涙が流れて お次はため息に全てが曇る
順序は乱れない
いつもおきまりのその順番さ
だけれど明日は今日より流す涙少なめにしたいよ
明日もまた涙流れるとしても避けられる悲しみなら好き好んだり威張り散らしたりせずに素直に逃げればいい
涙を流して一日中ブルーな気持ちで笑えないでいるならばそっちのほうが断絶いいから
涙はふいて大丈夫になったら笑おう
ぬぐいきれない涙は乾くまで 待てばいい
時間がきっとどうにかしてくれるさ
悲しみはつねに自分の中に そして喜びに笑ってる素敵な僕も自分の中に
悲しみは消えず生きてるかぎり僕らの心の中に音もなく降り注ぐ
だけれどそれでも生きていけばはるか遠方に見える光もある
さあ その光 めざしてつよい自分を味方にしよう
涙をふいて
悲しみの雨の中を駆け抜けて
素晴らしく素晴らしく晴れ渡った空の下
待ってる幸せに会いに行こう
君だけを待ってるんだ
君が来るまで待ってるんだ
涙で滲む景色の向こうで。