詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
車に引かれたネコを平気で素通りする。そんなような日々の中でため息混じりの生あくび繰り返ししてる
悲しみと喜びのワンセットをいつまでも死ぬまで頼み続ける うち少しずつ卑屈になってゆく心は生きているからだって思うよ、本当にそうだよ
人間生きていれば狂ってしまうこともあるさ、おかしなくらいに
だってこの世界はとても悲しくてそれ以上に切ないから
モノクロの景色に鮮やかに塗りたくられた僕の好きな色
部屋中をやがて空色に染めて
昼間は西日のあたる
とても心地いい僕の部屋
夜は綺麗なお月様がベランダから僕を見守ってくれるよ
今はまだ 大人になりきれずにいるけれど
それでずっといていい気がする
だって 優しい子供の気持ち 捨てたなら
きっと自分にさえ優しくできない気がするからさ
それじゃ悲しいから
ずっと僕のこの部屋の壁紙は空色のまま
思い出を見てるような気持ちでずっと見つめたい
子供のころから好きな色は変わらない
今も 好きな色は空色
青く透き通った空色さ
ほら 陽だまりの中
ひなたぼっこだ
もうすぐ春が来るよ
この部屋ももうストーブ焚かなくても暖かくなるさ
夢の扉 いつの間にかあけてしまうような心地いい春になれば
今日はなぜだか引かれたネコをそっと茂みによけてあげよう
手が汚れるのなんて気にもしないで
ほら 優しさってそんなものだろう
そう 不器用に笑う午後の陽射しにうたれて
明日はもっと今日より優しくなれるはず
それは僕の願いであり長年追いかけ続けていたい夢なんだよ。