詩人:どるとる | [投票][編集] |
テレビのブラウン管にうつるまぬけな自分の顔
だらしなく口をあけたまま 焦点の合わない目をしてる
こうして積み重なっては消えてゆく
積み木のような日々の中で 無駄のような無意味のような
時間を重ねてゆく僕を叱る人もなく
日常の灰汁をすくいだしておくれよ…
どうでもいいような粗末な言い方で是だとか其れだとかで明日を呼んで
日常の灰汁もすくいだせないまま
日々 にごってゆく心
もう終わりにしたい…
そんな弱音ばかり吐いて
ため息をつくごとに命が削られるようで
1日生きるだけで重労働で寿命が縮む心地さ
どこまで行ってもそんな日常がただ続く
そんな気がする
希望のメモリがゼロになって絶望だけになっても僕はまだ生きている
皮一枚でつながれた危うすぎる日常に
笑顔など必要なし
無表情で十分
などと腐っても
何ひとついいことなんて何もないのに
マンネリになる
日常に吸い込まれて
吸い込まれてゆく
日常さ
退屈のそのあとにはまた退屈があるだけ
わかってたってただひとつの束の間の幸せに出会いたいがため僕は生きる
それもまた日常
うつりの悪いテレビのブラウン管にうつる僕はゆがんで笑ってるみたい
何がそんなにおかしいんだよ?
自分のことだぜ…?
なんて言ってる僕も笑ってる
そんな休日の朝。